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鞣し(なめし)について

革製品を購入、使用するにあたり、やはり革の事を知っていた方がより良い物を選ぶことができ、「レザーライフ」もより充実すると思いますので、私のわかる範囲で革について説明していこうと思います。

今回は「鞣し」について。

「鞣し」(なめし)という言葉を聞いた事があるでしょうか?

「鞣し」とは所謂、「皮」を「革」に変化させる作業の事をいいます。
では「皮」と「革」はどう違うのか?

鞣すことにより、次のような変化があります。

①耐熱性の向上

②耐酵素性、耐薬品性の向上(腐りにくくなる)

③しなやかになる。


たまに、職業を聞かれた時に「革で財布等を作っています」と答えると、
「革の鞣しとかもするのですか?」
と聞かれることがありますが、
「鞣し」というのはとても専門的で大掛かりで設備なども必要なので、個人でできるようなものではありません。

で、「鞣し」には大きく分けて2種類あります。

「タンニン鞣し」と「クローム鞣し」です。
革製品を購入するにあたってここは押さえておいたほうがよろしいかと思います。

「タンニン鞣し」というと一般的に「植物タンニン鞣し」の事をいうのですが、つまり
鞣しに植物の渋などを使う方法であります。

ちなみ革の鞣しというのは紀元前から行われており、「タンニン鞣し」は昔ながらの方法であります。

「タンニン鞣し」の特徴

①手間と時間がかかる。(つまり高価)
②「革」らしい。(質感、風合いが良い)
③製造工程において、環境に優しい


一方、「クローム鞣し」は近年開発された化学薬品を使った鞣しであります。

「クローム鞣し」の特徴

①安価で大量生産が可能。
②熱、水、薬品等に強い。
③しなやか

もっといろいろあるのですが、だいたいこのような違いがあります。

現在出回っている革の約80%ほどがクローム鞣しの革だそうで。
(安価で丈夫であれば、実用的なのはクローム鞣しなのでしょう。ただ、革らしさとか質感、味を重視するとタンニン鞣しに軍配があがります。)

あまり長くなるとあれなので、今回はここまでです。




参考文献『皮革消費概論~革の特性と染色堅牢度』日本皮革技術協会

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