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革の種類解説「コードバン」とは


「コードバン」とは馬のお尻の部分に存在する「コードバン層」という繊維の層を丹念に削り出し表面を研磨して出来上がる、生産に非常に手間のかかる革です。

そもそも馬の革自体が牛と比べるとかなり希少な革ですが、さらにその馬のお尻という部位は馬一頭から僅かしか採れません。
その上、コードバンを生産できるタンナー(革鞣しの会社)が世界で数社しかありません。

その数社が時間をかけて生産したコードバンに世界中からオーダーが入るので、この「コードバン」という革がいかに「希少な」革であることがお分かりいただけるでしょうか?

コードバンが「革のダイヤモンド」と呼ばれる所以はキメの整った美しい外観だけでなく、この希少からも来ているかもしれませんね。
(更に言えば馬のお尻の部分からコードバン層を「発掘」するというのもダイヤモンド感がありますね)

コードバンの魅力は単に「希少性」だけではありません。
表面の美しい艶や耐久性など、革の最高峰という位置づけがなされています。

SHINで扱っているコードバンは2種類。

日本が誇る「新喜皮革」のコードバンとアメリカ/ホーウィン社が生産する「シェルコードバン」です。

どちらも良い革ですが、若干特徴が異なります。

新喜皮革のコードバンはやはり日本製ならではの丁寧な仕事による「均一感」があります。(色の均一さではなく、質感の均一感です)一言でいえば「美しいコードバン」です。
※このページの一番上の写真は新喜皮革のコードバンを使った財布です。




ホーウィン社の「シェルコードバン」はアメリカ製だけあり美しさと「ワイルド感」を備えます。
表面には本来存在する「毛穴」などが見られ、ロットによる色の違いや艶感の違いなど、アメリカ的な革です。
オイルが豊富に含まれているので、エイジングがかなり期待できます。

世界の一流メーカーからの引き合いや、輸入コスト、ブランド力により「シェルコードバン」はコードバンの中でも「トップ・オブ・ザ・トップ」に君臨しますが、純粋な「クオリティ」で比較すれば新喜皮革のコードバンは引けをとりません。

どちらを選ぶかは、「あなた次第」です。


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